vo.2
誰かに話したい、広島がある
奥田民生

広島のこと。広島のひと。

 様々な方の声を聞き、広島の素晴らしさを再認識する企画「広島恋心。プロジェクト」では、毎月1回、広島出身の著名な方の「広島への想い」を紹介しています。
Vol.2では、熱烈なカープファンであり、今年のフラワーフェスティバルに参加した奥田民生さんにインタビューしました。
奥田民生とカープの関係
熱烈なカープファンの奥田さんですが、カープはいつから好きなのでしょうか?
「気付いた時には、もう好きでしたね。子どもの頃から友達と自転車で球場に行ってました。当時は、7回くらいから外野席は無料で入れてくれたんですよ。だから、それを待って、観てましたね」
 カープの勝敗で曲作りに影響はありますか?
「曲作りに直接的な影響はないですけど、勝敗によって暮らしが左右されますね。その日の心意気が変わる感じですね。そういうのが積み重なると、若干影響が出てるかもしれないです。だから、もっと勝ってもらわないと(笑)」
 今年は調子よさそうですよね?
「いやいや、例年に戻ってきましたよ。このインタビューも一昨日(インタビュー時:6連勝後2連敗中)なら、もっと意気込んでたかもしれないですね(笑)。なんか連勝してる間も、なんで打ってないのに勝ってるんだと、マイナス要素を探してしまったりしちゃいます」

広島の好きな、「食」。
広島で好きな食べ物はありますか?
「カープカツ!」
えっ?(笑)
「嘘です。あ、嘘じゃないですけど、まぁ、お好み焼きとか牡蠣は当然なんですけど、やっぱり魚はおいしいですね。カワハギとかは東京でも食べられるようになってきたけど、小イワシは広島じゃないとなかなか食べられないですから、よく食べますね。あと、差し入れしてもらってうれしいのは、むさしのおむすびかな。二種類あって、三角より俵の方が好きですね。県外の人なんかは、広島とおにぎりってイメージしにくいと思いますけど、これはオススメですね。駅にも入っているので、食べてみてください」

広島の印象。
 奥田さんからみて広島の印象はいかがですか?
「九州に行く途中ですね(笑)」
 これは郷土愛が感じられない発言ですね(笑)。
「いやいや、九州っていいところじゃないですか。それと同様にいいところってことですよ」
 広島に住んでいた頃と今とでは広島の印象は変わりましたか?
「変わらないですね。割と帰ってきてますから。東京の六本木より流川で飲む機会の方が多いくらいですよ。東京ではあまり飲まないので……」
 広島に帰ってきた時は、どの辺で飲むんですか?
「どこってわけではないですね。知り合いの店に行ったり、友達とあって連れて行ってもらったりが多いですかね」

広島の好きな場所と風景。
 奥田さんが広島で好きな場所はどこですか?
「薬研堀。小学生の頃から好きですね(笑)。親に連れられて、200円くらい渡されてゲームセンターで遊んでました。だから、慣れ親しんだ風景って感じですかね(笑)。子どもの頃行ってたゲームセンターもまだ残ってるしね」
 好きな風景はありますか?
「やっぱり海の風景はいいですね。子どもの頃から海釣りをしてたので出島(広島市)に行ったり、船で能美島(江田島市)に行ったりしてました。今も時々行きますよ。今年は能美に何回か行きました。三高港-高田港間がいい感じでした」
 今の若者たちにオススメしたいデートスポットはありますか?
「うーん。どうだろう。今も昔も変わらない気がするなぁ。並木通り付近とかですかねぇ。夜景とか見るなら、黄金山かなぁ」

広島ならではの、盛り上がりを。
 今回の「広島恋心。プロジェクト」についてはいかがですか?
「僕も恥ずかしがり屋ですけど、印象として広島の人ってシャイというか、奥ゆかしい雰囲気ありますよね。想いを内に秘めている感じ。だから、わかりやすく盛り上がる必要はない気がするんですよ。広島人は、そんなに単純ではないということです(笑)。そこを売りにするのも広島らしいプロジェクトかなと思いますね。でも、せっかくの機会ですし、広島人はもともと郷土愛が強いと思いますので、僕も含め、たまには盛り上がるのもいいんじゃないでしょうか。ぜひ、一緒に盛り上がりましょう」

奥田民生 広島市東区出身

広島・皆実高校などでバンド活動し、1987年にユニコーンでデビュー。1994年からソロ活動をスタート。プロデューサーとしてPUFFYや木村カエラなどを手掛けるなど多方面で活動。2004年には旧広島市民球場で史上初のライブ、昨年は厳島神社でもライブを敢行。

奥田民生さんのライブレポート

今年のフラワーフェスティバルで、スペシャルゲストとしてライブを行った奥田民生さん。
心地いい青空のもと、全9曲を披露。「フラワーフェスティバルは、ライブを観るのは無料ですし、通りすがりの人もいるでしょうし、そういう意味では、色んな人に聞いてもらえる場ですから、なじみ深い曲を選曲しました。
あと、フラワーにちなんで花の曲をやりました」という言葉通り、「イージュー★ライダー」や「さすらい」、ユニコーン時代の「すばらしい日々」、花の名をタイトルにした「野ばら」など充実のラインナップ。
「思っていたよりもたくさんの人が来てくれて、ちょっとビビりましたね」と奥田さんも語るように、会場は溢れんばかりの人、人、人。会場に足を運んでくれた方々に対し「弾き語りのスタイルは、誰でもどこでもできることなので、みなさんにもどんどんギターを弾いたり、歌ったりしてもらいたいですね。広島県人は全員ギターが弾けるくらいになるといいですね(笑)。
奥田民生じゃなくても、広島県人なら誰でも弾けるんじゃ!みたいになればと(笑)」 これをきっかけに、広島に新たな音楽ブームが芽生えるかもしれません。
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